過去との向き合い方

インナーチャイルドを癒すとかで幼少期の振り返りを始めて、すでにしんどい。どうしてこんなことしなければいけないんだっけ?と思う。

私の場合、(夜寝る前の散発的なフラッシュバックは別として)過去の虐待めいた記憶がよみがえることはないし、今、親から危害を加えられているわけでもない。

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困難を感じていること

・時々心の中が寂しくなる

赤ちゃんかえりをしている長女に優しく接するとか、何かを買ってあげるとか、子育ての色々な時に「私はしてもらっていない」「うちはこんな親ではなかった」と考えてしまう。普段はそれくらい別にいいのだけど、自分もいっぱいいっぱいな時は、寂しくなって、自分も泣きたくなるとか、子供の気持ちを無視した言動をとってしまうとか。

・親子関係を繰り返したくないが、モデルケースがわからない

虐待行為が繰り返されるというより、親子の関係性が連鎖すると本で読んだ。確かに、母と私の関係性は、母と祖母の関係性とよく似ている。そんな関係性を自分の子供との間に繰り返したくないのに、では何を目指せばいいのか、他にどんな親子関係があるのか、モデルがないのでよくわからない。良好な家族関係を築けないのではないかと恐れている。

・自分の親としてのあり方に自信がない

人に嫌われることや憎まれることを恐れて、人にNOと言えない性格で、子供にすら強く叱れない。適切なしつけができていないのではないか、どのくらい厳しくしたら良いのだろうと思って、落ち込む。

(これはいわゆる「繊細さん」である自分の、人間関係一般的に自信がないからなので、仕事面でも課題になっていると思う。例えば、他人の気持ちに気付きすぎるので、勝手に人の気持ちを押しはかり(忖度して)、求められることを自分の意見として言ったりする。でも、こんな態度は弁護士として致命的でー(「NOと言えない弁護士は、最終的に刑務所にいく」というのが、法曹倫理のクラスで最初に習うことだ)ー直さなければ、と強く思ってきた。①事実の認定と自分の意見を分けること、②自分の意見を(クライアントに忖度したり引きずられたりせず)弁護士としての良心や社会通念で考えること、③自分の意見を適切に主張することは、私の仕事の上での課題だと思う。)

今までのアプローチ

上記のような問題を解決しようと思って、今までに毒親関係、心理学関連の本を読んで、以下のようなことを試していた。

・自律訓練法(10年前くらいから)

・自分なりの認知行動療法(3年前くらいから)

①歩きながら今に感覚を向ける(今どんな音が聞こえる?今、どんな色が見える?)、②自分の身体状態に感覚を向ける(どこか不調はあるか?今どういう感覚か、お腹が空いているかなど)、③自分の精神状態に感覚を向ける(今何を考えているか?ストレスを感じているか?など)

・1日に3つの幸せをカウントする、自分の頭をなでる、子供時代の自分に語りかけるなどの自己ヒーリング(4年前くらいから)

確かに自己肯定感が少しあがるとか、かなり効果があった。「生きていて幸せ」と言える心理状態になったし、他人や環境に感謝する気持ちも生まれた。

こういうメソッド的なものは、色々あるので新しいものを試しても良いかなと思う。でもとても時間がかかって、、即効性を期待するのじゃなくて、気長にやることかなと思う。

新しいアプローチ

せっかちな私は、もっと即効性のある方法はないかなと考えてしまったりする。乳児の子育て中で、コーヒー一杯飲む時間も貴重なのに、効果が実感できるまで何ヶ月もかかるアプローチにかける時間が惜しいと思ってしまう。

それに、成田祐輔さんのように、ハードな子ども時代を過ごしてもそれに引きずられず飄々と生きている(ように見える)人がいるのなら、インナーチャイルドを癒すようなアプローチ以外にも過去を乗り越えられる方法があるのじゃないか、と思ったり。

例えば、アドラー心理学の「原因論ではなく目的論で考える」のように、現在の状態の原因を過去に求めるのではなくて、過去がどうであろうと、これからを自分の力で変えるマインドを持つとか。。言うは易し、行うは難しなんだけど。

結局、過去を乗り越えたかが問題ではなくて、自分の今とこれからを、生きやすく幸せな状態にすること。それがすべての目的であるから。

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