娘が3歳になったので、何か習い事を…と、私も夫も考えていました。
習い事探しの旅
本人が体操に興味があると言うので、先日は体操クラスの体験レッスンに行ってきました。
レッスン中は楽しそうに動いていたのに、レッスンが終わって、夫が、このまま体操を続けたいかと聞くと、続けたくないと言います。夫はがっかり。今でもまだ諦めていないようです。
以前は楽しそうにベビースイミングをやっていたのに、2歳になってスクールを変わったころから、
おさかなさんになって、ママの所に行きたくない
要するに水に潜りたくないということで、スイミングもやめてしまいました。じゃあほかに、何かやろうか。
私は音感が発達する小さい頃から音楽をやってほしいと思っていたので、近所のピアノ教室に誘ってみました。
ママがピアノのレッスンを受けるから、ちょっと付き合ってもらっていい?いるだけでいいから!
として、あくまで私のレッスンと言う態で誘います。あわよくば、そのレッスンを見て自分も興味を持ってやりたいと言ってくれればいいなと思いながら。
でも娘は、その30分のレッスンを、見事に壁の隅っこに立って指をしゃぶりながら興味なさそうに、でもおとなしく私が弾くのを見ていただけでした。そしてレッスンが終わり、帰りがけに、ピアノの先生が娘に、
ピアノ、好き?やってみたい?
と聞くと、
ピアノは嫌い。やってみたくない。
と、即座に首を振ったのでした。
見事な拒絶ぶりに、ピアノの先生は笑うしかなく、私はきっぱりあきらめがつきました。
と同時に、少し嬉しくもありました。娘が、ピアノをやってほしいという私の思いを知っているけど、それにとらわれずピアノの先生という初めて会った大人にも気を遣うことなく、きちんと自分の意思を表示できたことに。
私は小さなころから、いつも母の顔色を窺っていました。母の意向に反する決断は、家を出るまで1度もしたことがなかった(させてくれなかったですが)。
娘は少なくともまだそういう風にはなってない。その様子を見ているだけでほっとするし、また快感でもあるのです。
旅の結末
そして結局、娘は今も何も習い事をしておらず、親の私がピアノを始めましたってさ。
親が子供に期待をし、背中を押すことは時には必要だと思うけど、決して自主性を阻害したくはない。バランスが難しいですねー。