切迫流産で入院中のメンタル

切迫流・早産の入院は先が見えないことが多く、長期入院になる可能性もあるので、メンタルをやられます。

しかも今はコロナ規制で面会も満足にできません。私の入院している病院は、パートナーのみ15分間の面会可能、子どもやその他は院内に入れずというルールでした。

通常の妊婦健診のつもりで外来に来て、そのまま入院になった私は、心の準備が追いつかず、最初の5日間は毎日泣いていました。

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治療方針

治療の方針は、まず抗生剤を入れて、その後シロッカー手術をしようということになりました。

子宮頸管長が2cmくらいに短くなってしまった以上、その手術をしなければ長期の管理入院になる可能性があるし、シロッカー手術をすれば自宅に帰れる可能性が高い。

治療方針には納得しているのですが、手術の予定が今週は空きがなく来週になると言われました。

それなら抗生剤などの点滴が終わり、炎症もないなら、今週末だけでもお家に一時帰宅させて欲しい、頸管長も同じくらいで自宅安静の人もいるし。。ダメなら、せめて1時間でもいいから、子どもに会うために外出したい(コロナ規制で子どもは病院に入れないので)という希望を持ってしまいました。これがいけなかった。

結局その希望が叶えられることはなかったですが、そのわがままを自分の中で諦めるまでに、たくさん泣きました。

何が辛いかを明確にする

色々なストレスや不安で、入院4日目に血圧が上がり、夜も一睡もできず、湿疹やじんましんが出てしまった時、自分でも「このメンタルのままではいけない」と思いました。

ストレスを感じても、いいことはひとつもなくて、全部自分の体調に跳ね返ってくるだけでした。そうしたら退院も遅くなる。病院は高度な医療を提供してくれますが、あまり気持ちには寄り添ってくれないので、自分で自分を引き上げる努力をしないといけません。

まず、夜は気持ちが奈落の底まで落ちてしまうので、医師に睡眠剤を処方してほしいと泣きながら訴えて、薬を処方してもらいました。

そして、泣くのは今日までと期限をつけて、愚痴をひたすら書いたり、ネットで慰めの言葉を探したりしました。そうしたら、「入院になって何が1番つらいのか、それは諦めなければいけないことなのかを具体的に考えましょう」というサイトのアドバイスを見つけました。

私の場合、入院の何がつらいのか。

もちろん点滴や内診、採血など医療行為は色々ありますがまだ受け入れられます。手術や術後の状態は怖いですが、受け入れるしかありません。ここは周産期医療センターもある病院で、私より重篤な人はたくさんいます。みんな戦っています。私はまだ良い方なのです。

仕事は、リモートワークなのをいいことに、入院中も継続できていました(これが大きな救いでした)。夫とも、1日15分ですが面会できます。

でもコロナ規制で、3歳の娘に一切面会できないこと、これが私には1番辛いことでした。

毎晩娘と一緒のベッドで寝ていたのに、ある日突然離れ離れになって、ハグもできない。この状態がいつまで続くがわからなくて、最低2週間と言われている。娘が描いた塗り絵を見ては、泣きそうになっていました。普段はゴミ箱に突っ込むのに笑。

でも。子どもは大人が思っているより強い、というサイトの言葉に励まされました。「子どもがママに会えなくてかわいそう」と私が勝手に思って辛くなっているだけで、子どもはそんなに深刻に考えていない、と自分に言い聞かせました。自分がつらいのか、子どもがつらいのかは切り分けないといけません。

私の不在時にも夫がしっかり子どもを見てくれていること、週末にも子どもが友達と遊ぶ約束を作れたことなども精神安定になりました。

自分を励ます

昔、TEDで、Kiss your brain- the sign of gratitude という講演を聞いたことがありました。

脳疾患を患った女性が、自分の脳にキスをする想像をしつづけたところ、本当に症状も軽快していったという話です。

私も、その日の夜から、自分の内臓を抱きしめる想像をしてから眠るようにしました。いつもは娘をハグして寝かしつけをしているので、娘を自分の内臓に置き換えればよいのです。

そして働いている自分の臓器や身体を労わる言葉を心の中でかけていました。たとえば、私の血管も点滴によく耐えてくれたね、とか。

私はよく自己嫌悪になったり自分を責めるくせに、自分を褒めることが苦手でした。でも、自分の個々の臓器や身体は、なぜか客観視して、褒めることができました。それは、私自身を褒めることと同じなのですよね。

普段から、自分を責めてもいいことないです。自分を褒めてあげましょう。

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